クリスタルキャット誕生！

 

 

 

 

猫ちゃんは難しい(^_^*)

　先日、初めての『スワロフスキー®︎・クリスタルで作るマイクリスタルキャット』が完成し、まもなくお客様のところに旅立ちます(^^)

 

　そのお客様は古くからの大切な友人で、少し前にとても可愛がっていた猫のトットちゃんが虹の橋を渡ってしまったのだそうです。とても悲しくて仕方ないので、その猫ちゃんのバッグチャームを作って欲しいという連絡をしてくれました。

 

　わんちゃんの作品は今までにたくさん作っています。そんな中、お問い合わせ頂いていた猫ちゃんも作ってみようと、今までに２度ほど練習を兼ねてトライしたことがありましたが、とても難しく、納得のいくものではありませんでした・・・。

　なんと言っても猫ちゃんは目がわんちゃんとは全く違い、単純に黒いスワロフスキーをポンと置くわけにはいきません。もっとずっと複雑です。しかも、毛色も複雑です。

　毛色の複雑さは、オーストラリアンラブラドールという犬種を３回ほど作る機会があったので、自分なりに技法はある程度確立していました。でも最大の難関は目です！

 

 

 

　指輪とネックレスを猫ちゃんで作って欲しいというオーダーを受けたこともありました。猫ちゃんはまだ対応していないことを大前提でご理解の上作らせて頂き、一つは目を閉じた状態の写真がモチーフでしたが、それでも慣れない猫ちゃんに一苦労でした(^_^*)

　いつも自分の技量の範囲を超えるオーダーを頂くと、自分をブラッシュアップするいい機会を頂いたと捉えてなるべくお受けするようにしていますが、もしその時、今回のようにバッグチャームかブローチにできる大きさ(約4cm×3cm)のご注文でしたらお受けできませんでした(^_^*)

 

　さて、友人の猫ちゃんの写真が届いて最初に取り掛かったのは『目』です。

　この最大の難関は、わんちゃんの時のように全身を一度で作るやり方では乗り越えられません。グルーが硬化し始める２時間という時間制限があるからです。

　猫ちゃんの目はひと手間かかるので、別に作って少し固まってから本体のグルーのセッティング後に合体させる方法を取ることに

しました。そうすることで、複雑な毛色にもじっくりと落ち着いて取り組むことができました(^^)

 

 

遂に確立できた補強土台

 

　今までにもたくさんわんちゃんのバッグチャームを作っていますが、バッグチャームの場合は特に気になるのがその強度です。

　せっかくオーダーして頂いたのに、割れたりしたら大変です。そのため、今まで試行錯誤を重ねて必ず補強をしてきました。

　１ヶ月間の無料補償と３年間の修理対応有りというご案内をしていますが、幸いわんちゃんのバッグチャームが壊れたという連絡はありません。

 

　でも、今までの補強方法は少々手間がかかるので、土台に直接セッティングして簡単に作れ、かつ強度も高いものをずっと試行錯誤してきました。

　最近はアクリル土台をオーダーで作ってくださる講師の先生方もいらっしゃるようですが、同じ形をたくさん作るわけではないので、クリスタルドッグ/キャットの場合には現実的ではありません。ひとつの作品にひとつの土台が必要で、その都度自分で作る必要があるのです。

　昨年からホームセンターに通い、いろいろなアクリル板やアクリルカッター、熱で厚めの板をカットするものなど、いろいろ購入して試してきました。火傷したり、思うようにカットできなかったり、カットできてもギザギザだったり・・・・。正に悪戦苦闘です。

 

　現在開催中のインスタグラム上のグルーデコ展示会『WachaFes』に出品中の作品の製作キットを作るに当たって、強くて簡単に作れる補強土台のアイデアが閃き、またホームセンターに行ってきました。

　この土台のお陰で、今回の猫ちゃんも安心して製作にはいれました。猫ちゃんは耳が尖っています。尖っている部分や、細い部分は割れるリスクが高いですから。

 

 

スワロフスキー®︎でもプレシオサでも

 

　友人とトットちゃんのおかげでやっと第一歩を踏み出したクリスタルキャットですが、もうこの秋にスワロフスキー社のDIY部門撤退は決まっています。とても残念ですが、仕方ありません。

　スワロフスキー®︎・クリスタルの在庫がなくなってプレシオサだけになっても、美しいクリスタルを使ってペットの特徴を捉えながら可愛く作るクリスタルドッグ/キャットは、ぜひ作り続けていきたいと考えています(^^)    

    一生懸命に作って喜んで頂けた時の喜びはなかなか普段では味わえない得難い喜びです(^^)    オーダーしてくださった方々には、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました❣️