No.63 プレシオサとは?
前回のお知らせでお伝えした通り、スワロフスキー社のDIY部門からの撤退を受け、日本グルーデコ協会では、10月以降チェコのプレシオサ社のクリスタルを使用することになっています。
今後お世話になるプレシオサ社。チェコで一番有名な高品質クリスタルジュエリーとオブジェを作る会社だということですが、どんな会社で、いったいどんなクリスタルを作っているのでしようか? まずはその歴史から調べてみました。(出典 : 2016年プレシオサ社のHPより)
*プレシオサという言葉は、「貴重な、まれな、上品な」を意味するラテン語の形容詞preciousに由来しているということです。素敵な名前ですね(^^)
プレシオサの歴史
プレシオサのガラス作成の歴史は、5世紀以上も昔、1548年にまで溯ります。
1548 ボヘミア北部の壮大なジゼラ山脈にガラス制作の工房やアトリエが集まり、新たな産業が興りました。その中心が ヤブロネツ·ナド·ニサウと いう小さな町でした。こうしてクリスタルバレーが生まれました。
1680 ボヘミアの宝石業者や職人たちが、史上初のガラスビーズのネックレスを制作、その完璧なカットと卓越した研磨に魅了され、すぐに ボヘミアやサクソンの貴族たちが求める品になりました。
1688 山の天然クリスタルと見分けがつかないほどクリアで斬新、傷ひとつないガラスが作成されました。研磨できるだけの硬度を誇り、一層の輝きが生まれました。
1715 ボヘミアのガラスメーカーたちが、色つきガラスを融解させる技術を開発。
1760 アルザス地方の宝飾職人ゲオルグ ・フリードリッヒストラスが、ライン川で見つ けた特殊なクリスタルから 史上初のラインストーン (人工宝石)を創作。
1765 色つきガラスの制作とカットの技術が高度化し、それをもとにイミテーション宝石や、新しい華麗な宝飾作品を導入。
1856 クリスタルバレーに最初の ガラス学校を設立してから 20年を待たずして、初のガラス宝飾学校をヤブロネツ·ナド·ニサウに設立。
1878 パリ万博をきっかけに、衣類に縫い付けられる「ダイアモ ンド宝飾」の需要が新たに勃興。クリスタルバレーのガラスメーカーたちもそれに応え、 下に「シルバー ミラー」を付けたガラスのコンポーネントを開発。今では、フォイリングペーパーと呼ばれています。
1898 ボヘミアのガラスメーカーたちがクリスタルのコンポーネントを金属の宝石用 カップに固定させる技術を導入、宝飾業界に革命を起 こしました。
1908 史上初めて、独自技術のカッ ト機械と研磨機械で「シャトン」という機械カットの宝石を作成。新しいデザインや用途が流行しました。
1948 第二次大戦後の時代に、クリスタルバレーの25の大小の企業や工房が融合、ヤブロネ ツ·ナド·ニサウに国営企業を正式に設立しました。これがプレシオサで、今もそこに本社があります。
1956 プレシオサはヤブロネツ·ナ ド·ニサウにガラスジュエリー研究所を設立、これは今では会社の組織の一部として機能し、ガラス業界では特に尊敬を集めるR&D機関になっています。
2011 ピュアークリスタル技術 を導入し、輝きをさらに高めました。同時にデュラフォイリングプロセスを導入、二次加工での接着性と耐久性を向上しました。
2013 時代が環境に優しい製品を求 める中、プレシオサは鉛を含有しないクリスタルを開発。 並外れた輝きを放つこの新素材は最高水準の国際品質基準と環境認証に合格。これをMAXIMA by PRECIOSA(プ レシオサのマキシマ)と名付けました。
2016 プレシオサでは鉛を含有しない製品レンジにOPTIMA(オプ ティマ)を加え、イノベーションを続けています。
長い歴史を誇るボヘミアクリスタル
上記のように、理想の品質と耐久性、イノベーションを追求するため設立されたプレシオサは、何世紀もの歴史を通じて新たな技術を編 み出し、本物のボヘミアクリスタルの技術は時代を超え、その魅惑を全世界に広めてきました。
現在では、プレシオサクリスタルコンポーネントは、25,000以上も のプレミアムクリスタル製品を販売。その形やサイズ、コーティングも多様で、全世界のラグジュアリー製品やファッ ション、ジュエリーのデザイナーや流通各社、プロデュー サーたちに愛用されているということです。
オーストリアのスワロフスキー社の設立は1895年ですから、会社の設立としてはスワロフスキー社よりも後になりますが、クリスタルバレーでのクリスタル製作事業としてはずっと古いということになりますね。
チェコのシャンデリアは、18世紀にヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー宮殿に使用されているほか、ヨーロッパのさまざまな国の国王や女王らが注文したと伝えられ、1743に年マリア・テレジアの戴冠式に不朽の名作と言われるシャンデリアを贈呈したそうです。マリア・テレジア・シャンデリアと呼ばれるこのシャンデリアは、マリア・テレジアがその人生で2度だけ恋に落ちた2番目の相手だそうです。1番目はもちろん夫のフランツ1世だとのこと。そんなに素晴らしい光を放っていたのですね(^^♪ この小さな写真だけでもその素晴らしさが伝わってきます。
今回、初めてプレシオサ社の歴史を調べてみて、その長い歴史、そして国をあげて磨き上げられてきた卓越した技術を持つ会社だということがよくわかりました。これから徐々にその製品に触れていくことになりますが、とても楽しみです(^^)/
美しいマリア・テレジア・シャンデリア
(出典:チェコ・イノベーション展HPより)
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