メンテナンスって大事と思う今日この頃です

 

　　先日、２年ほど前に作った指輪をお直しできないかと友人から連絡が来ました。仕事にも頻繁につけていき、水仕事などいろんな状況でハードに使っていたとのことでした。詳しくは分かりませんが、衝撃なども加わっていた可能性があります。

　彼女はたくさんチェリーヒルズの作品を使ってくれています。自分用はもちろん、よくプレゼント用にもオーダーしてくれています。そんな彼女でなくても答えはもちろんYESです(^ ^)

 

　チェリーヒルズでは、納品時にお渡ししている『お取り扱い上の注意』にもそのことは記載しています。１ヶ月以内であれば通常使用時のクリスタルやチェーンの外れに関しては無料でお直し、１ヶ月以上３年以内であれば基本料プラス見積もりでお出しした金額で修理するというものです。直せる範囲内ということにはなってしまいますが、できる限りの修理を致します。

 

　そして、指輪は裏側の擦れを除き、表側は綺麗に修復できました。このように、修復やお手入れで綺麗に生き返る作品を何度も見てきました。完全に新品の状態に戻すことはできませんが、新しい命が吹き込まれていく感覚です。再び活躍できる状態になったものを見ると、清々しい気持ちになります。

 

　

　　　　　　　　　　　　　　

 

 

日本が誇る伝統文化の着物も同じです

 

　この２枚の着物と１枚の帯。

　先日新潟県十日町市から綺麗になって戻ってきた母の着物です。

 

　２枚の着物は訪問着、帯は留袖の時に締める銀糸の入った袋帯です。

母は４年前に他界しましたが、同居のためこちらに来てもらってからは一度も着ているのを見たことがないので、少なくとも16年は着ていませんし、虫干しをしている様子もなかったのでしまいっぱなしだったと思います。そして着物・帯とも、４〜50年は経っているものだと思います。

　着物にはシミができ、帯の表面は何もなかったのですが太陽に透かして見た時胴回りの無地の部分にカビが生えているのが見えました。すぐに以前からいざというときの着物クリーニングで頼りにしている新潟の「洗いの匠」さんに送って染み抜きと帯芯の交換を依頼しました。とても綺麗になって戻ってきました。同じく清々しい気持ちになりました。

　この洗いの匠さんは、諦めかけていた染みを見事に落として頂いて以来、洗いに出すならここと決めています。着物クリーニングにお迷いの方にはお勧めです。

 

　さて、着物のすごいところは、何十年経ってもお手入れさえしていれば着られることです。多少はあっても洋服のようには流行もありませんし、TPOに合わせた着物の格・季節・帯との釣り合い、これさえ間違えなければあとは自由です。多少太っても着れますし、メンテナンスさえしていれば世代を超えて着ることができます。

　私も自分の振袖や大学の卒業式用の鮫小紋は、娘用に袖丈などを伸ばし、どちらも彼女が成人式や大学の卒業式に着てくれました。

　母が買ってくれた着物を娘に受け継ぎ、母の着物に袖を通してそれをメンテナンスしながら娘に受け継ぐ・・・そのことで日本文化も継承していける。日本文化って奥が深いなあとつくづく思います。

 

 

　アクセサリーや着物に限らず、なんでもメンテナンスは大事なことです。身体も同じ。最近は、流石に色々と健康面でもメンテナンスを余儀なくされることが増えてきました。

　でも、最適な治療やメンテナンスで改善されることも多いはずです。私の場合は、足の不調には専門医で作った靴の中敷きでかなり不調が改善しましたし、長年付き合ってきた頭痛と決別するための最適な治療を頭痛外来で受けているところです。

　専門の知識を持った先生方に出会えて本当に良かったと思っていますが、身体全体のメンテナンスに関してはやはり自分でやるしかないと常に思っています。食事、ストレッチやヨガなどの身体を整える運動、その他筋トレや有酸素運動などをやらずしてお医者さんの力だけで健康を保てるとはとても思えません。

　何事もキーワードは【メンテナンス】です。常に心がけておきたいキーワードだと思っています。皆さんはいかがでしょうか？